本日(10月18日)の産経新聞の
オピニオン欄『正論』に、
双日総合研究所副所長・吉崎達彦が
『「原発ゼロ」がいかに愚の骨頂か」
と題したインチキ記事を書いています。
しかし毎度思いますが、
いつもウソばっか載せといて
いつもウソばっか載せといて
自分で『正論』と称する厚顔無恥はすごいですね。
自分で「真理教」と名乗った宗教みたい。
吉崎が言っていることは、
原発ブラボー派がいつも言うことの
繰り返しです。
原発ブラボー派は、
原発が止まったらこんなに困ると
言い募るわけですが、そのすべてが
「風が吹けば桶屋が儲かる」
のレベルです。
なお「風が吹けば桶屋が儲かる」とは、
「風が吹くと砂ぼこりが出て盲人がふえ、
盲人は三味線をひくので
それに張る猫の皮が必要で、猫が減り、
そのため鼠がふえて桶をかじるので、
それに張る猫の皮が必要で、猫が減り、
そのため鼠がふえて桶をかじるので、
桶屋が繁盛する」
というもので、有り得ない因果関係を
むりやりこじつける例えであり、
こういうのを「桶屋理論」ともいいます。
今日の「正論欄」で、
吉崎が繰り出した
「原発桶屋理論」は以下の通り。
「原発桶屋理論」は以下の通り。
1 原発ゼロだと廃炉も除染もできなくなる
2 原発ゼロだと少子高齢化が支えられなくなる
3 原発ゼロだとアメリカの機嫌を損ねる
4 原発ゼロだと経済に大打撃をこうむる
5 原発ゼロだと中韓が歴史・領土問題
で強硬姿勢に出るかもしれない
あまりにもバカバカしいのですが、
検証してみましょう。
検証してみましょう。
1について、吉崎は原発ゼロだと
原子力技術者がいなくなるから
廃炉や除染ができなくなるというのですが、
原発の稼働と廃炉・除染は
全く別の技術です。
全く別の技術です。
原発を動かしてたって、
廃炉・除染の技術は生まれません。
廃炉・除染の技術は生まれません。
これは別途研究しなければならないのであり、
原発稼働とは関係ない話です!
2について、吉崎は
医療費や年金のコストを賄うには
経済成長が必要なのに、電力使用に
制約がかかると企業の海外移転も進み、
税収も減ってしまうと言うのですが、
経済成長と電力使用量が正比例
していたのは、もう20年以上前の話です!
今は省エネ技術の発展が経済成長を
進めている要因になっており、
ドイツ等でも電力消費量を減らしながら
経済成長をしています!
しかも企業の海外移転は人件費や
税率が原因であり、電力不足を理由に
海外に出る企業などありません!
3については、当のアメリカがさっさと
脱原発をしたがっていて、
自国で確保できない
既存原発のメンテナンス要員を
日本に供給させたがっているだけです!
これは「小林よしのりライジング6」の
『ゴーマニズム宣言』でも詳述しています!
4については、原発代替の化石エネルギーの
燃料費が高騰するというのですが、
シェールガス革命で逆に価格は下がることぐらい
もう常識になっているじゃないですか!
5については、1から4の要因によって日本の国力が
低下すれば、中韓がつけこむというのですが、
1から4が全て有り得ない話なのだから、
とーぜんこれもありえません!
簡単に書きましたが、
以上のことは全て
『脱原発論』で詳述し、
既に論破していることばかりです!!
とっくに論破されているのに、
なおもこんな「原発桶屋理論」を
平然と唱える人には、2種類しかいません。
一つは根っからのバカ
もう一つは確信犯の詐欺師
それ以外は、いません!